相談員の声(広報誌2020年秋号Vol.56)ピックアップその3

 

さりげない話の奥に(相談員ネーム:駒草さん)

「はい、福島いのちの電話です」

「やっと繋がった。聞いて欲しい」

 一人暮らしの方から、現在の生活についてのお話でした。

「何かお悩みでは?」と問いかけましたが、少しの沈黙の後、過ごしている生活のことが続き、「私の生活の一端を聴いてくれてありがとう」の言葉でお話が終わりました。

 受話器を置いた後に思い巡らしたことは、言葉に表せないほど、寂しくて辛すぎる思いが今の一番の悩みではないのか。あえて声に出さず、普段の出来事の話をすることで、辛さを紛らわされたのか。

 そうであれば、寂しくて辛い気持ちを聴かせてほしかったし、少しでも辛さの荷下ろしをしてほしかったです。

 心の奥にある、とっても、とっても寂しくて辛い想いを話して下さる時があることを願わずにはいられませんでした。

 

※掲載の内容は「いのちの電話」に対しご理解を深めていただくための目的で、電話相談を一般化したものです。事実を伝えるものではないことを、お断りしておきます。

 

 

録音について
福島いのちの電話では、掛けてこられた方の相談内容をよりよく聴くために、相談員の研修の目的に限り、電話を録音しています。
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