警察庁統計(速報値)によると、令和2年における自殺死者数は全国で20,919人と10年連続の減少がストップし、750人もの増加となった。
この内容をみると、1月から6月までの上半期は、毎月前年を下回り、915人もの減少となっていた。このことから遂に年間の自殺死者数が2万人台を切るようになると予想されたが、新型コロナウイルスによる「緊急事態宣言」が解除された7月以降には、一転して昨年を上回る勢いとなり、取り分け10月にあっては、前年の1.43倍という高い数値を記録するに至った。
また男女別をみると、男性は前年に対し135人の減少となっているが、女性は前年より885人の増加となり、取り分け10月は、女性が前年同月の1.89倍という数値になっていることから、今後の動向が大いに懸念される状況に置かれている。
翻って、福島県の状況をみると、令和元年の360人に対し、3人増の363人となり、減少傾向に再びブレーキが掛かった状況となり、今後の推移に強い関心を抱かなければならない事態に陥っている。