郡山市と、電話相談による自殺予防に取り組んでいる福島いのちの電話は31日、自殺予防の取り組みに関する包括連携協定を締結した。
福島いのちの電話によると、自殺に関する自治体との連携協定締結は全国で初だという。
同市の自殺死亡率は全国より高い状況にあるという。市は2019年3月、「市いのち支える行動計画」を策定し、関係機関と連携・協働による自殺対策を推進している。
協定では市民の関心や理解の向上を促す啓発活動や自殺に関する現状の共有、情報分析を行い、効果的な対策の検討を図る。
締結式は31日、市役所で行い、品川萬里市長と丹羽真一理事長が協定書に署名した。丹羽理事長は「新型コロナウイルス感染拡大の影響で自殺の現状は楽観できない。力を合わせて活動を展開したい」、品川市長は「この協定が一人でも多く役立つようにしたい」とそれぞれあいさつした。
(2020年9月1日 福島民報)