相次ぐ著名人死亡報道――
自殺予防の電話相談に応じる「福島いのちの電話」のホームページへのアクセスが、自殺とみられる著名人の死亡報道などを受けて増加してる。俳優竹内結子さんの死亡が報じられた翌日の9月28日には581件と1日当たりの平均件数(107件)の約5.4倍に達した。
福島いのちの電話が自殺や予防への関心度を把握しようと、アクセス件数の計測を課し下2017年(平成29年)1月以降の推移を調べた。郡山市出身の俳優芦名星さんの死亡から間もない9月18日のアクセス数は260件で、平均の約2.4倍。19日には403件で同約3.8倍だった。
福島いのちの電話は「新型コロナ緊急対策事業」として県補助を受け、8月から支援体制を強化している。予約制の電話相談の対応日を従来の月3日から毎日に増やしたほか、目0るでの相談対応を始めるなど、幅広い年代層が相談しやすい環境を整えている。
三瓶弘次理事兼事務局長はホームページへのアクセス増加について「自殺問題への社会的関心の高まりを表している」と分析。複数のツールを用いた相談r体制を周知し、自殺予防につなげる考えだ。
一方、新型コロナに関連する電話相談は緊急事態宣言下にあった4、5月は月100件を超えたが、6~8月は月60件台で推移。9月は48件と減少傾向にある。ただ、今後は経営難や離職などに伴う困窮や将来不安に起因する自殺が増える恐れもあり、引き続き警戒を強めている。
予約制電話相談は希望日の3日前までに申し込む。
予約はフリーダイヤル(0120)556-189へ。
メール相談はハンドル名や性別、年代、相談内容を記し、soudan@fukushima-inochi.comに送信する。
2020年10月20日(火)福島民報新聞より
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