相談員の声(広報誌2020年秋号Vol.56)ピックアップその1

すれ違う気持ち~2人のズレ~(相談員ネーム:オリーブの花さん)

 コロナ禍で振り回される日々が続きますが、流行り出した今年2月頃、私の知人から「新型コロナ」と聞くと不安や恐怖を感じる事を頻繁に聞かされ、たちまち私も影響を受け極度の心配性になりました。

 私自身もこのコロナの恐怖感を共感したく、ある日友人に「怖いね。マスクが買えなくて困るね」とメールをしました。

 しかし、その返信は「私はマスクを貰う事が多くて特に困らないよ。全く大丈夫」とのこと。期待外れの返信にガッカリしてしまい、これ以上お話をしたいとは感じなくなりました。

 相談電話の中でも、話を聴いている内に、掛け手から突然「あなたには分からないでしょうね」と言われたことがあります。きっとこのようなズレが起こっていたのでしょう。実に残念な相談員です。掛けて手のお気持ちを身をもって感じた次第です。

※掲載の内容は「いのちの電話」に対しご理解を深めていただくための目的で、電話相談を一般化したものです。事実を伝えるものではないことを、お断りしておきます。

録音について
福島いのちの電話では、掛けてこられた方の相談内容をよりよく聴くために、相談員の研修の目的に限り、電話を録音しています。
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