相談員の声(広報誌2020年春号Vol.55)ピックアップその7

~大事なこと~(相談員ネーム:CKさん)

 2011年東日本大震災取材を続けていた某ジャーナリストと話していた時、「寄り添う」とはどういうこととお考えですかと問うた。しばらくして、「うーん。一緒に泣くことかなー」と。被災者と関わることで得た実感なのだと受け止めた。

 そのご縁があって「いのちの電話」に未熟ながらも関わることになった。学びの過程では「共感」「傾聴」などの言葉の意味や、具体的にどのような対応(聴き方)をすることなのか、改めて学ぶ機会となった。

 人は自分の人生しか生きられないのだから、電話を介して「思い」や「つらさ」、「不満」等をひたすら謙虚に聴くことでしか、寄り添うことはできないのだと思っている。自分には理解できない訴えでも、聴くことで学び、成長できると思っている。私はこのような思いから、これから一緒に学べる仲間の増えることを楽しみに、日々の体験を大事にしていきたい。

 

※掲載の内容は「いのちの電話」に対しご理解を深めていただくための目的で、電話相談を一般化したものです。事実を伝えるものではないことを、お断りしておきます。

録音について
福島いのちの電話では、掛けてこられた方の相談内容をよりよく聴くために、相談員の研修の目的に限り、電話を録音しています。
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