電話相談を通じて自殺防止に取り組む「福島いのちの電話」は3月6日に郡山市、同7日に福島市で相談ボランティアセミナーを開く。新型コロナウイルスに関する相談が増える中、活動の意義を理解し、担い手となる相談員を募る。
6日は福島大の五十嵐敦教授(心理学)、7日は臨床心理士で福島いのちの電話研修委員の田中照子さんが講師を務め、団体の活動内容や相談員が担う役割、相談者の心に寄り添う「傾聴」の姿勢などを説明する。
受講料無料。6日は郡山市総合福祉センター、7日は福島市市民会館で午後2時から開く。各回とも会場受講を20人、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で同時配信するオンライン聴講を先着50人募る。
開催日前日までに申し込む。問い合わせは福島いのちの電話024(536)0032へ。
福島いのちの電話の丹羽真一理事長は8日、福島民報社の取材に「東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に関する自殺がなくならず、新型コロナ関連自殺も出ている。命の大切さや、いのちの電話の活動に関心を寄せてほしい」と呼び掛けた。渡部信一郎研修委員長代行、県ゲートキーパー連携センターの宍戸悠子幹事が同席した。
2021年2月9日 福島民報新聞